マヨのインド(デリー)留学体験記|留学準備、学校、インターン

こんにちは。
インドYouTuberのマヨです。

 

私は、インドのデリーに1年間留学していましたが、
きちんとした留学に関する情報がなかったため、それなりに苦労しました。

本日は、学校選定、入学手続き、現地での家探し、学校環境、その他のアクティビティなど、私の1年間の留学の流れを説明します。

留学したのは2015-2016年ですので、細かいルールなどは、現在と異なる部分があるかもしれませんが、基本的には現在でも通用する考え方・アドバイスだと思います。

インド留学が決まっている人、今後インド留学を考えている人は参考にしてみてください。

 

 

留学先の選定~どの都市にしようかな?~

ヒンディー語専攻ですので、ヒンディー語圏である北インドに留学することは決めていました。
その結果、下記の都市が候補に挙がっていました。

 

デリーorグルガオン

メリット:
・ヒンディー語圏である
・日本企業が多く、就活時に役立つコネクションが作りやすい。インターンもしやすい。
・首都であり、日本食やマクドナルドなどが比較的入手しやすい

デメリット:
・ヒンディー語に英語が混ざりまくっている
・レイプ事件が多い
・物価が高い

 

学校の候補
・Kendriya Hindi Sansthan(デリー校)
→ヒンディー語学校、入学は簡単(先輩の実績アリ)
・デリー大学
→外国人は、1年間のディプロマコース、ヒンディー語学科あり(?)
・ネルー大学
→外国人向けの留学プログラムがないため、断念

 

 

アグラorバラナシ

メリット:
・ヒンディー語に英語が混ざってない
・日本人が少なく、インドに染まれる
・物価が安い

デメリット:
・外国人向けの店が少ないため、インドに疲れた際の逃げ場がない
・ 日本人の人脈づくりやインターンシップは絶望的

学校の候補
・Kendriya Hindi Sansthan(アグラ校)
→寮があり、各国のヒンディー語学習者と仲良くなれる。世俗から離れ、ヒンディー語の没頭できる(らしい)
・BHU(Banaras Hindu University,バラナシ)
→インドっぽい場所で、インド人留学生と、インドっぽい生活ができる(らしい)

 

 

ムンバイ

メリット:
・デリーやグルガオンほどではないが、日本企業が存在するため、就活時に役立つコネクションが作りやすい。インターンもしやすい。
・大都市であり、日本食やマクドナルドなどが比較的入手しやすい
・(個人的)自分の関わっていたNGOがあった。

デメリット:
・ヒンディー語も話されているが、基本的にはマラーティー語圏であるため、ムンバイ方言のヒンディー語を身に着けてしまう危険性がある。
・物価(特に家賃)が高い

学校の候補
・ムンバイ大学
→外国人が1年学習できるプログラムがないため、断念

本当は、ムンバイ大学に一番行きたかったのですが、外国人が1年間学べるようなコースがなかったため、断念。もし、良いコースがあれば、ムンバイにしていたと思います。

 

出願プロセス~連絡が来ない日々~

結局、デリーでの留学を決意しました。
学校は、Kendriya Hindi Sansthanと、デリー大学に出願しました。
どちらも、8〜9月開始の1年弱の期間です。

 

Kendriya Hindi Sansthanへの出願

私費留学でありながらも先輩がここで学んだ実績があったため、出願プロセスを理解するのは簡単でした。
①先輩から出願届け(PDF)をもらい、それを記入
②自分の大学の先生にレターを書いてもらう
③出願届け、レター、その他の書類を郵便でインドに送る

交換留学でないものの、日本の大学教授とKendriya Hindi Sansthanの先生は知り合いだったらしく、問題なく合格しました。これといった試験はありませんでした。

 

デリー大学への出願

デリー大学は、大学として交換留学制度がなかったため、私費留学として出願しました。
先輩がデリー大学で学んだ情報もなく、ネットで調べて、出願をしました。
が、一向に返事が来ず。。。
電話で問い合わせてみたものの、「確認して折り返す」の一点張りで結局返事は来ませんでした。(もっとプッシュすべきでしたが、実力不足でした。。)

 

インドの手続きは進まない!

インドの教育機関すべてに言えますが、出願をしてもその書類がきちんと処理される保証はありません。机の上に置きっぱなしでいつの間にか出願届が捨てられてしまうなんてことはザラです。「出願したら、回答を待つ」ではなく、「出願届がきちんと処理されているか、逐一チェックする」という姿勢が必要です。

結果、すでに合格通知を受け取っていたKendriya Hindi Sansthanに入学を決めました。

 

留学準備

ビザ:
当然、学生ビザが必要になります。
インド大使館の指示に従って、ビザを取得しました。
ただ、「授業料振込のレシートを提出しなさい→授業料は現地で払う予定だから、まだレシートはない」など、要件をクリアできない部分もありました。ただ、紙ペラに「現地で払います」と一筆書けばOKになりました。
時間に余裕をもってビザを申請し、分からないところは大使館の人に逐一確認するのが大事です。

航空券+数日分のホテル予約:
ネットで適当に予約。
ホテルは一泊300ルピーくらいの安宿を予約しました。
ホテルに宿泊している間に家を探しました。

 

現地で家探し&初期の手続き

家:
寮ではなかったため、自分で家を探す必要がありました。
自分では時間がかかるし、ぼったくられるだろうと思ったので、現地のインド人の知り合いに頼んで、あらかじめ家探しを手伝ってもらう約束をしました。
インドは、一人暮らし用の家が少なく、家族向けの大きいものが主。悩んだ挙句、同じ学校に留学する女の子3人で、1つの大きい家に住むことにしました。家賃は確か、3人で2万5千ルピーぐらいでした。学校の近くにマルビヤナガルという比較的治安のよい住宅地があったので、そこにしました。2日間で、家探しは完了しました。

入学手続き:
入国後、すぐに入学手続をしました。
理由は、FRRO(外国人登録)に入学手続きの証明が必要だったから。
学校の偉い人がなかなかその「レター」を書いてくれず(仕事が遅い)、その人に電話をかけまくって急かした記憶があります。

FRRO:
住所が確定し、学校からレターをゲットしたら、すぐにFRRO(外国人登録)へ。
住所が決まった日にオンライン申請を済ませて、レターをゲットした次の日にFRROオフィスに行きました。トラブルはなく、優しく対応してくれました。(ヒンディー語でにっこりあいさつすれば、みんな優しい)
詳しいプロセスは、こちらを参考にするといいと思います。

インドFRRO取得完全マニュアル!インド就職最初の関門を突破する方法

FRROは、入国から2週間に完了する決まりです。
私は入国後すぐにムンバイへの旅行が決まっていたので、一週間で家探し・入学手続き・FRRO手続きを完了させました。

 

Kendriya Hindi Sansthanの授業

授業スケジュール
・期間:8月開始~翌年4月に卒業
・授業数 : 週5日(月〜金)
・授業時間:10:30〜16:00(50分授業×5コマ)

テストとレベル分け
・最初にテストがありクラス分け。(100=初級、200=中級、300=上級)

授業内容
・会話・文法・リーディング・

 

授業の開始日や、クラス編成など、とにかく曖昧でした。
授業の初日は、ほとんど授業無かったっけ。。。?
クラス分けは何となく決められましたが、希望者はほかのクラスで授業を受けることも可能でした。

やる気のない先生&教え方がひどい先生もいましたが、
徐々に、生徒たちはこのような先生の授業を放棄するようになりました。

個人的には、授業の質は低かったため、行く意義を見出せませんでした。
授業の質の低さは事前に聞いていたものの、他の学校には行けなかったわけだししょうがない。。授業料も3万ルピーでとっても安いので、「ビザ代」だと思うことにしました。

学校に出席するのは3か月ぐらいで辞めました。
その後学校に行かなかったのですが、特にお咎めもなかったです。

4月末あたりで学生ビザは失効したので、
一時帰国してトラベルビザをとり、再度インドに戻りました。
(インドではビザ延長などはできないので、日本かネパールなどに一度行く必要があります。)

 

インド人と遊ぶ&旅行&インターン

学校に行かなくなった私は、とにかく遊んでました。
特に、インド人の彼氏がいたので毎日楽しかったです。
彼氏経由でインド人の友達をつくり、遊んだり旅行に行ったり。。
彼氏のお母さんがかなりエリートだったので、彼氏のお母さんからヒンディー語レッスンを受けていました。

また、日本の駐在員さんのお宅のホームパーティなんかにも参加しました。

帰国前3か月(7月~10月)は、日本企業のインド支社でインターンをさせてもらいました。インターンの募集はしてなかったのですが、「インターンとして働かせてください!」とメールで履歴書を送ったらOKしてくれました。
ビザの関係で賃金は出ませんでしたが、とても良い経験になりました。

 

留学を終えて

私の留学をまとめると、
・語学留学でインドに行ったが、学校は中退
・遊び、旅行、インターンで語学力や経験値を伸ばした

結果的には、英語もヒンディー語も身に付き、就活でも語れるネタが沢山出来たので、とても成果の多い留学でした。特に、インターン募集を行っていなった企業に応募し、インターンの機会を勝ち取った点は、就活で高く評価されました。

私が学んだ教訓としては、
「インドでは、入学手続きや授業が必ずしも機能しているとは限らない」ということです。インドでは物事が行き詰った時、その状況をこじ開けるスキルが試されます。担当者を猛プッシュする、代替案を用意する、賄賂を払うetc… これらのスキルが学生の時に必要に迫られた私は、かなりたくましい人材に成長したと思います。そして、この「こじ開け力」の獲得こそが、インド留学の醍醐味なのかなあと思います。

おしまい。

インド・牛と戯れる
インド・牛と戯れる

 

・大阪大学ヒンディー語専攻卒業 →1年半インドに留学(その間大学は休学) ・現在外資系コンサルタント1年目