こんにちは!インドガールのマヨです。
インドというと、「生命力が強い」「なんでもテキトー」「楽観的」といったイメージを持っている人は多いと思います。
しかし、India Todayの記事では、「インドは最もDeoressedな国である」と報じています。
今日は、この記事を深掘りしていきます。
インドは世界で最も心の病を患っている人が多い
When it comes to countries, India is the most depressed country in the world, according to the World Health Organisation, followed by China and the USA. India, China and the US are the most affected countries by anxiety, schizophrenia and bipolar disorder, according to WHO.
日本語訳
WHOによると、国別で見ると、インドは世界で最も心の病気が多い国です。その後、中国、アメリカが続きます。インド、中国、アメリカは、精神不安、統合失調症および双極性障害に悩む人が多いとWHOは言います。
心の病をもった人が多い国ランキングは、こちら。
1. インド
2. 中国
3. アメリカ
4. ブラジル
5. インドネシア
6. ロシア
7. パキスタン
人口の多い国が並んでいるので、まあ当たり前なのかなとも思います。
インドでは、人口の6.5 %が何らかの心の病にかかっている計算だそうです。
また、インドでは、精神科医の数が圧倒的に足りていないことが、記事で指摘されていました。
インド人は、どう思っているの?
Twitterでインド人にこれをどう思うのか聞いてみました。
インドは、急速に発展している国だ。人々は、成果を出して、生活をよりよくすべきだというプレッシャーに直面している。そして、リソースは十分ではない。自然と、このようなことは起きる。
全体の6.5%は、そんなに多くない。でも、インドの人口は多いから、結果的に数が増える。
そして、私は、(私も含めて)ほとんどの人々が心の病に直面すると思うが、私たちはその病気を直すために病院にはいかない。なぜなら、私たちは、自分の力でのり超えるべきだと考えられているからだ。
他にも、インド人から多くの意見をいただきました。
「西洋の基準で西洋に都合の良いように調査をしている」という意見もありましたが、
多くの人が、「インドには心の病の問題がある」と認識しているようでした。
そして、この問題は、人口が多く発展途上の国だから起きてしまうのは当然でだとの見方が主流でした。
ボリウッド映画界で垣間見える「心の病気」問題
ボリウッド映画の中にも、「心の病気」をテーマにしたものが数多くあります。
大学生が、プレッシャーの中で自殺を選択する様子が描かれていました。
そして、自殺の理由は、「社会的圧力」であり「人々は将来の夢を自分で決めるべきである」と主人公がメッセージを残していました。
主人公は、映画のカメラマンを務める女性は、過去の悲しい思い出や家族問題から、心の病にかかってしまします。
そんな彼女は、一風変わった精神科の先生の助けを経て、徐々に自分らしさを取り戻していきます。
このような映画を見ていて、「心の病」がイコール「クレイジーで恥ずかしいこと」と考えられていることがとてもよくわかります。
「心の病」などありえない。
病院になど行かなくて良い。
もし、「心の病」にかかってしまったら人に言うべきではない。
こう言う風に考えているから、「心の病」にかかって、助けを求められずに自殺してしまう人が多いのだと思います。
と同時に、映画界の人々が、「心の病問題」を積極的に取り上げているところを見ると、
多くの人々が問題を認識しているように感じます。
また、インドで最も有名な女優の一人、ディーピカ・バドゥコーンも、過去に心の病にかかった事を告白しています。
「90%のインド人は、心に病にかかっても、それが心の病だと気づいていない。心の病は、他の病気と同じように、助けが必要なものです。私は、2014年にうつ病だと診断されました。そして本日、この事を皆さんに共有しています。」
2014年は、Happy New Year が公開された年です。
あんなHappyな映画の裏で、ディーピカ様がうつ病に苦しんでいたのは、知りませんでしたね。
今後の変化に期待
暗いニュースを述べてきましたが、インドの状況は好転しつつあると思っています。
心の病を持っている人が多いのは事実ですが、「心の病は恥ずかしくない事だ。病院に行くべきだ」と言う考え方が徐々に広がっているようです。
今後、少しづつ状況が変わり、少しでも多くの苦しむ人が、専門家に助けを求めることができるようになってほしいですね。
おしまい。