12月7日から、日本の映画館で「パッドマン」の上映が始まります!
この時を心待ちにしている人も多いと思います。
私も、ずーっと心待ちにしていたのですが、待てなかったので一足早く見ちゃいましたw
インド人の友達にDVDを買ってきてもらいました。
評判通り、素晴らしい映画でした。
これは、多くの日本人に見ていただきたい作品です!
パッドマンの監督・キャスト
アクシャイ・クマール(ラクシュミ=パッドマン)
超有名俳優。
私の好きな作品は、下記。
チャンドニー・チョーク・トゥ・チャイナ (2009年)
エアリフト 〜緊急空輸〜 Airlift (2016年)
Rustom (2016年)
南インドの大ヒット映画2.0 (2018年)にも出演しています。
早く見たい〜
ソーナム・カプール(パリー)
美しいながらもキュート!
私の好きな作品はこちら〜
ミルカ(2013)
Khoobsurat(2014)
Dolly Ki Doli Dolly(2015)
Prem Ratan Dhan Payo(2015)
ラーディカー・アープテー(ガヤトリ=パッドマンの妻)
2005年から、数多くの作品に出演していますが、日本でヒットした作品を演じたことはないため、日本での知名度は低め。
日本語字幕があり、Netflixで見られる彼女の作品に、「幕情のアンソロジー」がある。
R・バルキ(監督)
主要な監督作品は、キ&カ 彼女と彼、Shamitabh(2015年)、Paa (2009年)。
R・バルキ氏の妻が監督した作品、マダム・イン・ニューヨークの制作にも携わる。
パッドマンのあらすじ
インドでは、生理用品が高い。
地方都市の、裕福でない家庭に住むガヤトリは、高い生理用品を買わず、汚い布を使用していました。そのことを知った夫、ラクシュミは、薬局で55ルピーもする生理用品を買い、妻ガヤトリにプレゼントします。
ところが、ガヤトリは、こんな高いものは使えないと、返品するように言います。また、男性が女性の生理に関して立ち入ることを、固く拒否します。
しかし、汚い布を生理用品として使用することで、病気になる可能性さえもある事を知ったラクシュミは、安い生理用品を作ることを決意。生理用品の開発を始めました。
但し、インド、特に地方都市では「生理」について男が関わるは、不浄とされます。男が生理用品を作って、それを女性に渡すなどありえないこと。ラクシュミは、村中で変態扱いをされ、妻のガヤトリからも、見放されるのでした。
しかし、「安くて清潔な生理用品が女性を救う」と信じるラクシュミは、生理用品の開発をあきらめません。試行錯誤の末、ついに「安くて清潔な生理用品」を作る手法を編み出します。その開発コストの安さが認められ、インド国内で話題になり、「安くて清潔な生理用品」の普及が進んでいくのでした。
実際のパッドマン=Arunachalam Muruganantham
パッドマンは、実話を基にした作品です。
モデルとなった人は、Arunachalam Muruganantham。
映画の中で、国連にてパッドマンがスピーチするシーンはとても感動的でした。
内容もさることながら、わずかな英語力で、きっちり笑いを取りながらスピーチしているところがすごいと感じました。簡単な英語を使って、間違った文法で、ちゃんと伝えているスピーチを聞いて、パッドマンのクリエイティビティが伝わってきました。
そんな、リアルパッドマンのリアルスピーチがこちら。
アクセントがきついので、ちょっと理解しにくいところもありますが、しっかり笑いをとっていて、流石だなと感じました。
インドの生理用品事情および、普及への取り組み
生理用品が高いため、購入できない人が多い
インドでの生理用品の使用率は、なんとたったの12%だそうです。
生理用品を購入できない人は、ボロ布や葉っぱをパンツに詰めて対応しています。
しかし、女性ならわかると思いますが、そんな布や葉っぱでは血が漏れてしまいます。。。
そのため、生理中の女の子は生理中は学校に行けない場合が多くあります。
インドの生理用品に対する税率
近年では、女性の社会進出に伴い、「生理用品が高い」という問題意識が度々浮上しています。
そんな中、インドの生理用品に対する税率が変更されました。
インドでは「GST」という税制を採用しています。
GSTは、消費税の様なものですが、日本のように一律8%ではなく、
嗜好品には高い税率を、生活必需品には低い税率を課そうというものです。
当初、生理用品は嗜好品として、一番高い税率12%がかけられていました。
しかし、多くの人々が、「生理用品は必需品だから税率を下げるべき」と反対したため、税率が0%、無課税になりました。
これは、国民及び政府が、「生理用品は必需品であり、嗜好品ではない」ことを認めたことを意味します。ちょっとずつ、インドにおける女性の地位が上がってきている証拠だと思います。
より詳しい記事は、こちら
ムンバイやデリーの教養のある女性、は強くて自分の意見を主張できる人が多くいます。
一方で、地方都市や田舎では、「女性は家に閉じこもり、家事をするべき」といったような古い考え方がまだまだ根強く残っています。そんな女性たちは、生理などの女性特有の問題について公に会話することはできません。また、何か変わったことをすると周りの親戚やコミュニティから白い目で見られます。そんな閉鎖的な環境は、女性がより良い生活を求めたり、社会進出しようとする時の妨げになっています。
パッドマンという映画では、そんな閉塞感がちょっとづつ緩んで行く様子が描かれています。
「生理用品」に対する考え方は、インドの数ある閉塞性の一つの例だと捉えることができます。
今後は、生理用品だけに限らず、女性たちが色んな事柄に関して権利を主張したり、自由に自分の人生を選択したりするような風潮が生まれてきたらいいなと思いました。
非常に勉強になる、感動作品です。
ぜひ、見て見てください。
2018年12月07日(金)より、日本の映画館で公開されます。
より詳しい内容説明や、上映劇場などは、パッドマンの公式ホームページよりご覧ください。
パキスタンでは、パッドマンは上映禁止
インドは保守的な国で有名(?)ですが、もっと保守的なのはお隣の国、パキスタン。
イスラム教徒の国ですので、基本的に女性の地位が低い傾向にあります。
検閲の末、パキスタンで、パッドマンでの上映は拒否されました。
パキスタン映画検閲協議会は、「私たちの社会では映画の主題は受け入れられておらず、上映を許可することはできない」と発表しています。
パッドマンは絶対にオススメ!
パッドマンは、インドのにおける「コミュニティの閉塞感」「女性の地位」について考えさせられる作品です。
ムンバイやデリーの教養のある女性、は強くて自分の意見を主張できる人が多くいます。
一方で、地方都市や田舎では、「女性は家に閉じこもり、家事をするべき」といったような古い考え方がまだまだ根強く残っています。そんな女性たちは、生理などの女性特有の問題について公に会話することはできません。また、何か変わったことをすると周りの親戚やコミュニティから白い目で見られます。そんな閉鎖的な環境は、女性がより良い生活を求めたり、社会進出しようとする時の妨げになっています。
パッドマンという映画では、そんな閉塞感がちょっとづつ緩んで行く様子が描かれています。
「生理用品」に対する考え方は、インドの数ある閉塞性の一つの例だと捉えることができます。
今後は、生理用品だけに限らず、女性たちが色んな事柄に関して権利を主張したり、自由に自分の人生を選択したりするような風潮が生まれてきたらいいなと思いました。
非常に勉強になる、感動作品です。
ぜひ、見て見てください。
2018年12月07日(金)より、日本の映画館で公開されます。
より詳しい内容説明や、上映劇場などは、パッドマンの公式ホームページよりご覧ください。
では、またねー!!