こんにちは!
私は、外資系コンサルティング会社の総合職として働いていますが、
「OL」と呼ばれるとなんとなくイラっとします。
本日はこのOLという呼び方について語りたいと思います。
女性総合職のモヤモヤ
社会人になり、ほぼ1年が経ちました。
私は、外資系コンサルティング会社(PwC)で総合職として働いています。
(追記:2018年3月に退職しました。)
女ではありますが、特別に仕事が少なかったり、早く帰れたりはしません。
私の職業について尋ねられたとき、テキトーに「会社員です」というと、
「ああ、OLさんね」と言われることが良くあります。
私はこの「OL」という呼び方が嫌いです。
OLは、オフィスレディの略。
辞書には、「会社(役所)づとめの女性。女子事務員。」と書いてある。
「会社勤め」は、自分に当てはまるが、「女子事務員」は当てはまらない。
私にとってOLのイメージは、可愛い感じの事務作業しているお姉さんです。
※もちろん、事務仕事も会社の中でとっても重要であり、「価値の低い仕事」と言っているわけではありません。総合職の人同様にバリバリ働く女子事務員も世の中に沢山いると理解しています。
皆さんも、OLのイメージは、第一線で働いている人というよりは、事務仕事をしているイメージの方が強いのではないでしょうか?
総合職として一所懸命に働いているのに、
OLと呼ばれると、「女であるが故に難しい仕事をしていない」と思われている気がします。
もちろん、私を「OL」と呼ぶ人は、そんなこと深く考えていない、差別しているわけではない、と思っています。
でも、日本人の潜在意識に組み込まれたこの「働く女=OL」の概念が私は嫌いです。
何故「OL」という言葉を使うのか、疑問に思って調べてみると、面白いことが分かりました。
「働く女性」に対する呼び方は時代とともに移り変わり、最終的にOLという用語が定着したとのことです。時系列に「働く女性」への呼称をまとめました。
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働く女性への呼称の歴史
働く女性いわゆる職業婦人のことが最初に雑誌記事になる。
旧丸ビルのオフィスで働く新しい女性たちのことを「丸ビル小町」と称して紹介した。
「丸の内キラキラOL」なんて言葉がありますが、ちゃんと時代背景があったのですねー
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1924年:「モダンガール」
丸ビルに代表されるオフィスビルに勤務する近代的職業婦人を示す、モダンガール(近代女性)という言葉が雑誌の見出しに登場。
1950年代:「サラリーガール」
職業婦人に対してサラリーガールという言葉が使われ始める。
サラリーガールは「職場の花」と言われた。
当時は、結婚して寿退社し専業主婦になるのがごく当たり前の時代。会社も女性に対してお茶くみや電話応対といった雑務以上のことは期待せず、またほとんどの女性も会社でキャリアを積んでステップアップすることなど考えもしなかった。
1957年:「ビジネスガール(BG)」
サラリーガールの中でも日本橋兜町の株式市場で働く女性に対して「兜町のBGたち」としてビジネスガール(BG)という呼称を使い始める。
1959年:「サラリーガール」→「ビジネスガール」に移り変わる
サラリーガールという言葉が次第に廃れてゆき、働く女性を総称してBG(ビジネスガール)と呼ぶのが一般的となる。
1963年:「ビジネスガール」衰退
ビジネスガールを英語に訳すと、「商売女(娼婦)」になってしまう事から、オリンピックが始まる前にNHKが放送禁止用語に指定。
1967年:「オフィスレディ(OL)」
雑誌「女性自身」でOL(オフィスレディ)という単語が使用される。
マヨの考察
「【働く女性=OL】という構図は、女性差別なんじゃないか」と思っていました。
しかし、「働く女性」に関する呼称は、女性差別とは全く逆で、女性の社会進出の象徴として生まれてきたという事が分りました。
そして、女性の社会での活躍が当たり前になってくるとその言葉が逆に「そんな特別な言い方をされるなんて女性差別だ」と感じるようになるのです。
女性の総合職勤務が当たり前、管理職もちらほら出てきている現代では、OLという呼称は「女性会社員」という意味で使うのは古くなってきてしまったと思います。
ちなみに、総合職でバリバリ働く女性を意味するキャリアウーマンという言葉は、1970年代ごろから使用されるようになった模様。
現在は、「キャリアウーマン」に関連して、「バリキャリ」「ゆるキャリ」という言葉も存在するらしいです。
バリキャリ:仕事こそ自己実現の手段と考え、私生活の充実よりも職場での成功やキャリアアップを優先する女性の生き方、価値観を表す。
ゆるキャリ:決して仕事第一ではなく、家庭生活を大切にし、自分の趣味や交友も楽しみながらマイペースで働くこと。
この2つの考え方は、働き方を自分で選ぶということだと思うので、とても柔軟で現代にあったカテゴリー分けだなと感じます。
結局のところ、どういう仕事をしたいのか、どのくらい働きたいのかは、男女にかかわらず自分の意志で決めることです。
女だからと言って事務職に落ち着かずに男性を部下に従えて活躍してもいいし、男が「ゆるキャリ」で家庭での幸せを最優先してもいいんです。
男女的区別意識を含む古い概念にとらわれず、一人一人が「自分にあった働き方」を見つけて、社会がそれを受け入れ、サポートできる体制が整うといいですね。
おしまい。
頑張って、人生を自由に生きようと奮闘しています!
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