The Dirty Picture(ダーティー・ピクチャー) |インド映画 |Vidya Balanのセクシーボディに釘付け

The Dirty Picture(ダーティー・ピクチャー) は、シルクと言う女優の勃興を描いた、インド映画です。Vidya Balanの見事な演技とダイナマイトボディのに目が釘ずけになります。

 

 

 

The Dirty Pictureの基本情報

キャスト:
Vidya Balan : Reshma / Silk
Emraan Hashmi : Abraham
Tussah Kapoor : Ramakant (as Tusshar)
Naseeruddin Shah : Surya Kant

 

ディレクター:
Milan Luthier

言語:
ヒンディー語
日本語字幕あり

(2012年公開 2h24m)

 

 

あらすじ

田舎に住むReshmaは、俳優のSuryaが大好き。女優になりSuryaと共演するのが夢だった。
ある日、田舎を飛び出し、都会マドラスへ。そこで女優になりたいと志願するが、最初は平凡な女性だと言われ見向きもされない。しかし、激しく官能的なダンスを披露したことをきっかけに、セクシー派女優 「Silk」として上り詰める。同時にSuryaの愛人となる。

 

絶大な人気を誇る反面、一部の人間から「淫乱」だと蔑まれる。母にも拒絶させる。スターとしてのプライドのせいか、振る舞いが次第に傲慢になってゆく。そんな中、周囲の人間とトラブルを起こし、次第に女優の仕事が減り、精神的に参ってしまったSilkは最終的に自殺してしまう。

 

80年代のこの雰囲気がたまらなくいいですねー

 


 

女優 Vidya Balanの色気爆発

この映画の見所はなんといってもVidya の演技と色気!!!!
ムチムチグラマラスボディと、セクシーな視線に、女の私も釘付けにされました。

 

本作品では、官能的なスター女優として活躍しながらも本当の自分との乖離に苛立つ様子や、その後落ちぶれていく様まで、あっぱれな演技を見せてくれました。
Vidyaはこの役作りのために、10キロ太ったと言います。かなりのぽっちゃりです。

(お腹がポニョポニョ)

でも、エロいんです!!この感じは、写真でも伝えにくいので、ぜひ、映画を見ていただきたいです。

ちなみに、2005年ごろのVidyaの写真がこちらです。

(カワイイ〜♡)

私はまだ見ていませんが、Vidyaの最新作『Begum Jaan』が2017年4月に公開されました。
インドパキスタンの中間に位置する売春宿で働く売春婦の役のようですが。。。 Trailerごしに、オーラの凄まじさが伝わってきます。

 


 

インドにおける「美しい女性」の条件とは?

 

さて、この『The Dirty Picture』のSilkはぽっちゃりすぎるほどグラマラスですが、インドにおいてぽっちゃりは「美しい女性」なのでしょうか?
ヒンディー語の文献を読んだり、インド人と会話をしているのかで思うことは、細すぎたら貧相だと思われるし、太りすぎていてもダメ。日本の理想体型より少しだけふっくらさせるくらいが、インド人女性の理想体型だと感じました。典型的な理想体型はインドNo.1女優のPriyanka Chopra様がお持ちのこのお体ではないでしょうか?

(美しすぎて、鼻血ブー)

では、体型からもう少し枠組みを広げて、、、
インドにおける「美人の条件」とはなんなのでしょうか?
もちろん、条件は個人の考え方によって千差万別ですが、インドで共通して言われているのは以下の2つだと思います。

美人の条件
①肌の色が白い
②髪の毛が黒くて長い

 

このうち、「①肌の色が白い」に関して、もう少し掘り下げていたいと思います。

インド人において「色白=美人&お金持ち&社会的ステータスあり」という構図はもはや常識です。もちろん、絶対ではありません!!
スラムの子どもたちの中にも比較的色白な子もいますし、お金持ちでも色が濃いめの人もいます。
南インドに住むドラヴィダ系の方々は民族的に肌の色が濃いめです。アラビア系の血が入っている人は必然的に色白ですが、だからと言って「お金持ち、社会的ステータスあり」とは限りません。
それでもやはり、”一般的には”「色白=美人&お金持ち&社会的ステータスあり」という考え方が多いです。

「色白=美人&お金持ち&社会的ステータスあり」という構図は長い歴史の中で作られてきた固定概念と言えます。この固定概念はいろんな原因がありますが、主だったものを3つあげたいと思います。

【カースト制】
ヒンドゥー教においてはカースト制と呼ばれる身分階級制度が存在することは皆さんもご存知だと思います。このカースト制は、色を意味する「ヴァルナ制」が起源となっています。

「ヴァルナは「種姓」と訳するが本来は「色」を意味し、肌の色の白いアーリヤ人が有色の非アーリヤ人を区別するために用いられた言葉であったが、混血が進むうちに、本来の意味を離れ、身分(種姓)やその制度をさす言葉となった。そこで、バラモン、クシャトリヤ、ヴァイシャ、シュードラの四種姓を基本とする身分秩序を「ヴァルナ制」と呼ぶ。アーリヤ人がガンジス川流域に移住した、後期ヴェーダ時代の中頃までに形成されたと考えられている。ヴァルナはそれぞれ世襲され、さらにジャーティといわれる世襲職業ごとの身分に細分される。このような身分制度をポルトガル人が血統を意味するカスタと呼んだところから、カースト制度と言われるようになった。」

つまり、カースト制の思想の中で「色白=お金持ち&社会的ステータスあり」という構図がしっかり出来上がってしまっているわけです。

 

【カレンダーにおけるヒンドゥー教の神々】
皆さんも、一度はこのタイプの神様を見たことがあると思います。


calendar artと呼ばれるこの絵では、神様の肌の色は非常に白く描かれています。
また、本来色が黒いはずのクリシュナ神でさえも、黒ではなく青で表現しています。このcalendar artでも「神様=最上位の存在=肌が白い」という構図がしっかりと表現されているのです。幼少期から毎日目にするこのcalendar artによって、肌の色で差別する概念が刷り込まれていると警鐘を鳴らす学者もいるようです。

 

【イギリス植民地支配とその後の欧米志向】
1858年から1947年までの89年間は、インドはイギリスの植民地支配下にありました。これはつまり、肌の白い人間=支配者(社会的地位が最上位)ということを意味します。
この時代でもまた、肌の色で階級制度ができてしまったのです。
独立後、メディの普及とともに海外の文化が流入し、(日本を含むほどんどのアジア人と同じように)「欧米文化=カッコイイ、自国の文化より進んでいる」という思想が普及しました。ここでもまた、白い肌が「より良い」と認識する構図になっています。

 

以上、大きく3つの要因が、「色白=美人&お金持ち&社会的ステータスあり」という構図の形成に寄与していると考えます。

ちなみに、肌の色と髪の毛以外にも、高い鼻、ふっくらした唇、くっきりアイラインの目、インドの民族衣装を着ている、などが美人の条件にもなっているようです。

とまあ、肌の白さ等々について長々と書きましたが。
個人的には、肌の色で美しさが変わるとは1ミリも思っていません。
美しさの定義は自分で決めるものであって、他人が決めることではありません。
私はしょっちゅう「もう少し細ければもっと可愛いのに」なんて言われますが、そんなの、知ったこっちゃありません。

上記のような典型的な「美人の条件」のジレンマに苦しんでいる人々が、早くその闇から解放されることを願うばかりです。

 

 

The Dirty Picture見てね!

 

話が少しそれましたが、、、、
The Dirty Pictureは、コアなインド映画ファンが絶賛する作品です!
ぜひ見てくださいね!!!


情報ソース
(注1)http://www.y-history.net/appendix/wh0201-017.html

・大阪大学ヒンディー語専攻卒業 →1年半インドに留学(その間大学は休学) ・現在外資系コンサルタント1年目

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