インド発祥?!タイの島でサイケデリックトランスパーティーに行ってみた。

明けましておめでとうございます。

今年の年越しは、タイのタオ島でサイケデリックトランスパーティに参加してみました。
筋金入りのクレイジーな人々が世界中から集まってきていて、非常に楽しかったです。
非パリピの方々は、「サイケデリックパーティ」って何?って感じだと思います。

今日は、サイケデリックトランスの基礎知識と、今回のパーティの一部始終をお伝えします。

 

 

 

 

インド発祥?サイケデリックトランスって何?

 

まず、1990年代に「ゴアトランス」と呼ばれるジャンルのクラブ音楽が誕生した。
リゾート地でありバックパッカーの聖地でもあるインドの西海岸ゴアで発展した音楽で、インド音階やイスラム音階などを用いたメロディや、宗教を思わせるパーカッションや音声が入っており、民俗的な楽曲が多い。

この、「ゴアトランス」からさらに発展したのが、「サイケデリックトランス」である。
この2つは素人にとってほぼ一緒だが、強いて言うなら下記の通りである。

ゴアトランス:民族音楽(主にインド)っぽさが強くて、超アンダーグラウンド層に人気。
サイケデリックトランス:民族音楽っぽさが弱くて、普通のアンダーグラウンド層に人気。催眠的なトランス感を重視。

どちらも、「トランス」なので主な目的は「我を忘れてトランス状態に陥る」こと。
個人的見解だが、この手の音楽が好きな人はだいたいメンヘラで闇を抱えている人、現実世界から逃避したい人が多い。

ゴアトランス・サイケデリックトランスの両方とも、クラブで流されるほかにもレイヴという野外パーティでも楽しむことができる。

個人的には、単純作業するときによく聞く。
追い込まれている気分になり程よく集中できる。

 

 

 

レイヴって何?

 

「レイヴ」とは野外パーティの事。
山や海に音響機材を持ち込み、クラブのような環境を作る。
1夜だけのものもあれば数日続くものがある。
開催中は24時間体制で、DJさんが交代で音楽を流す。

参加者はテントを持ち込み、泊まりでレイヴを楽しむ。
生粋のレイヴァーは2・3日は寝ずに踊り続ける。
トランス状態に陥りそうな不思議な装飾も施される。

また、食べ物・お酒・アクセサリーなどを得る出店もある。
サイケデリックトランスはインドに源流を持つ音楽であるため、
出店もインドグッズが多く、インド好きはテンションが上がる。

 

また、レイヴでは高揚感・催眠感を求めてお酒とともにマリファナなどの薬物(日本では違法だよ!)を使用する人もいる。
危ないように聞こえるが、私の意見ではみんな高揚感を求めるハッピー野郎なので、参加者はみんな優しくて愉快だ。

 

また、「女の子がそんな場所に行くのは危なそう」と思うかもしれないが、ハッピー野郎達は自分がトランス状態に陥るので精一杯でナンパなどはほとんどない。ナンパ目的なら、もっと適したジャンンルのクラブがある。

更に驚くべきことに、家族連れも多い。5歳くらいの子供がいたりする。
本当にカオスなイベントで、参加者はみんなクレイジーだが、なぜか平和なのだ。

 

 

タオ島の年越しレイヴ『THE EXPERIENCE』に参加してみた

 

タオ島で毎年開催されるサイケデリックトランス年越しパーティ。
このパーティは12/30〜1/2の4日間続く。
私は12/31-12/1の年越しと、1/2の終了間近に参加した。

まず、会場に着いたらチケットを買う。
チケットは、4日間遠しで3000バーツ(1万円程度)。キャンプ代を含む。
チケットとして手首にバンドを巻かれ、鉄の金具でしっかり固定。
チケットを他の人に渡せないようになっている。

 

 

ゲートには、(形式的に)「NO DRUGS」の文字が。

 

 

中に入るとまず目に飛び込むのは、チルスペース。
踊り疲れた人が寝っ転がってゆっくりした音楽を聞くところ。
こちらの音楽は、タブラ・シタールなどを用いたメロディや、ヒンディー語の歌がところどころ入っていたりと、インドっぽいものが多かった。

 

 

出店コーナーでは、タイ料理、飲み物、アクセサリー、服などいろいろ売っていた。

 

 

奥の方に行くと、キャンピングスペース。
キャンプ用の場所ではなくただの森なので、頑張ってテントが張れそうな場所を探す。
私は宿泊するつもりはなかったため、休憩用のハンモックを木にくくりつけた。

 

 

準備は整ったところで、お酒を手にして、
いざ、メインパーティー会場へ!

ブラックライトの大規模な会場装飾が不気味に光り、
DJがノリノリに音を作り、
各国の筋金入りクレイジーハッピー野郎が楽しそうに踊り狂ってる!!!
一言で言うなら、大人のサーカスだ。

パーティ慣れしていない私だが、
クイレジーピーポーの独特な踊りを見ているだけで結構楽しい。
バレエ歴15年の私だが、あんなに独創的な踊りはできない。

 

私は、お酒を飲みながら彼らの踊りを観察したり、
踊ったりしながらその場を楽しんだ。

年越しの瞬間を楽しんでから帰る予定だったが、酔っ払って9時頃からハンモックで爆睡してしまい、目が覚めたら2時。。。。
年越し逃した。。。。
残念だが、そのままホテルに戻って寝た。

 

 

 

個性的な参加者たち

 

参加者は見た目も様々。
普通のTシャツ短パンみたいな人もいれば、露出の激しい派手な服の人もいる。
南国で踊り狂うと当然暑いので、露出が激しいのは仕方ないが。。。。
そんな暑い会場に霧吹きを持ってみんなに水をかける優しいおじさんもいたw
インド発祥のヒッピー的パーティーということで、インドの神様Tシャツをきている人も結構多い。

ヒンドゥー教 シヴァ神

 

全員個性的だったが、私が選んだ個性的参加者BEST3を紹介したい。

第3位 : フラフープ少女


音楽に合わせて上手にフラフープを回し続ける。
編み込みオレンジヘアが可愛い。

 

 

第2位:謎のグルジー

写真中央の全身白の男性

インド人かどうかわからないが、ヒンドゥー教のグルジー(宗教指導者)的な人がいた。
レイヴでは有名なのか、多くの人が彼を尊敬しているようだった。
弟子みたいな人が隣にいたが、この人は森の隅っこで参加者に呪術的なことをしていた。
2人とも、悩めるレイヴ参加者を諭すためにきたのかとも思ったが、途中結構グルも音楽にノリノリだったため、ただ単にレイヴが好きな人なのかもしれない。

 

第1位:黄金のマント少女

最終日、突如黄金マント少女が一番前の真ん中に現れて、回転し始めたw
15分ぐらい回り続けて、すぐに消えた。
彼女を見て、世界史で学んだ「スーフィズム(ムスリムのスンニ派が、回転し続けて目が回ることで神の世界に到達する思想)」を思い出した。
彼女は目が回ることによる究極のトランスを求めていたのだろうか・・・?

 

 

 

レイヴと薬物

 

入口の「NO DRUGS」の文字とは裏腹に会場ではそこらじゅうでマリファナの臭い。。。。
トランス状態を求める人が多いため、サイケデリックトランスのレイヴと薬物は切っても切り離せない。
タイでは、マリファナ及びその他の薬物は違法だ。
しかし、タオ島のバーなどでは公然とマリファナが売られている。
理由は、警察が賄賂を受け取ってバーでのマリファナの販売を見て見ぬ振りしているからだ。
ただし、道では検問が行われていて、薬物所持が見つかると(目をつぶってもらうために)20万円ほど払う必要があるそうだ。

レイヴでは薬物が使用されることを知っているはずであるが、検問体制はゆるゆるだった。
もし薬物を完全禁止したら、タオ島でレイヴが行われなくなり、タオ島への観光客が減るだろうから、全面禁止できないという事情があるのだろう。

 

 

 

まとめ

 

海外のレイヴなど、ちょっと怖いイメージがあったが、参加者はみんな優しいハッピー野郎だった。
レイヴ慣れしていない私は、ぼーっとみんなが踊っているのを見ている時間もあるのだが、そういう時は周りの人が、「大丈夫か?」と声をかけてくれた。(ナンパ目的で声をかけてきたのかと思ったが、「大丈夫だよー」と言うとにこやかに去っていった。)

大の大人がみんな盛大にハメを外していたが、
一年に一回ぐらい、現実を忘れてハメを外すイベントがあるのは良いことなのかなと思う。

もし次回レイヴに参加することがあれば、フラフープを練習したいな♪

 

おしまい。

 
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・大阪大学ヒンディー語専攻卒業 →1年半インドに留学(その間大学は休学) ・現在外資系コンサルタント1年目

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