インド映画はインド人の最もポピュラーな娯楽の一つ。
私も留学中は頻繁に映画館に足を運んでいました。
インドでもっとも有名なのが、ボリウッド(Bollywood)です。
BollywoodのBは、ボンベイ(Bombay)のBです。ボンベイとは、現在のムンバイの昔の呼び方です。つまり、ムンバイで製作されている映画を「ボリウッド」と呼びます。
ボリウッドがインド映画の中でもっとも有名ですが、広大なインドでは、他の地域でも映画が製作されています。
日本人が「インド映画」と聞いて一番最初に浮かぶのは、「ムトゥ 踊るマハラジャ」かもしれません。この映画は、タミル地域で製作されたので、正確にいうと「ボリウッド」ではありません。
また、最近インドで大ヒットし、日本でも熱狂的なファンの多いバーフバリも南で製作されました。バーフバリをまだ見ていない人は、絶対に見てくださいね!これは、見ないと、人生損してます。(真顔)
本日は、インド映画について、紹介していきます!
ボリウッドがインド映画の中でも圧倒的に有名で本数も多いので、下記のほとんどは、ボリウッドと思って読み進めてくださいね!
インド映画の特徴
古典的インド映画の主な特徴はやはり以下の2つ。
1. 映画の中でいきなり歌って踊りだす。
ストーリー展開とはあまり関係なく、いきなりダンスシーンが始まります。
よくあるダンスシーンの位置付けとして、「異性にときめいて妄想の中でダンスを踊る」「男女がラブラブしたいが映画規定上でラブラブを表現できないためダンスで表現する」などがあります。
2. 上映時間は3時間くらい。とても長い。
3時間という長丁場などで、映画館で見るときは中盤で休憩時間が設けられます。長い理由の一つは、ダンスシーンがやたら多いことですねw
ただし、これは、「古典的」インド映画の特徴であり、近年は伝統を外れて2時間で完結するダンスなしの映画なども増えてきています。
昔は、「なんでそうなるね〜ん!」みたいな無理やりなストーリー展開のものが多かったですが、最近の映画はかなりストーリが作り込んである秀逸作品が増えてきています。
インド映画製作本数は世界第一位
数字からインド映画の実力を見ていきたいと思います。
※ただし、ナイジェリアの2015年の確定数値はわからないため、2011年のものを使用。
ソース:https://www.globalnote.jp/post-12665.html
実は、映画製作本数第1位はインドなんです!
さすがBollywoodと呼ばれるだけありますね!
2位は実はナイジェリア。
日本ではあまり馴染みがないですが、
ナイジェリアの映画はNollywoodと呼ばれ、インドの次に製作本数が多いんです!
映画市場規模は、インドは世界第5位
ソース:https://www.globalnote.jp/p-data-g/?dno=9920&post_no=14369
製作本数はインドが第1位ですが、映画市場規模(=興行収入)は世界第5位。
ただ、インドの中産階級の成長に伴い、興行収入は年々増加しています。
ソース:https://www.statista.com/statistics/319496/movie-ticket-price-theater-type-india/
上記のチケット単価に様々なレベルがあるのと同様に、
映画館のクオリティも様々です。
上記、56ルピーが平均のLow-end single screenには、
私は行ったことがないのですが、まあまあ汚くて暑いと思いますので、覚悟して行ったほうがいいと思います。また、映画館は暗くなるので女性一人で行くのはやめておきましょう。
一般層向けは、200円〜500円程度のチケットで、日本の映画館のような椅子に座ります。
インドの映画館の椅子は少しリクライニングできるものが多く、とても楽です。私はいつもこのレベルを利用します。
近年続々とショッピングモールが建設されていますが、モールの中の映画館では、ラグジュアリースクリーンもあり、1000円〜2000円くらいで、ふかふかソファで映画を見れます。
私は一度だけ、利用したことがありますが、とっても快適でした。
今後も、インドの映画市場は年間10%の成長が見込まれています。
こういうラグジュアリースクリーンを利用する人も増えていくのでしょうね〜
上映前に国歌斉唱?文化的縛り!
1.国歌斉唱縛り
インドの映画館では、上映前に国歌斉唱が行われます!
2016年11月にインド最高裁が、「映画館で上映が始まる前に必ず国歌を流し、その間スクリーンには国旗を映すこと、館内にいる人は国歌が流れる52秒間、全員起立すること」を義務付ける判決を出したため、現在は必ず国歌斉唱が行われるそうです。
個人的には、
愛国心などというものは強要されて生まれるものではないので、
国歌を流すことや、国歌が流れている間起立することを「義務」とするのは反対です。
汚職のない住みやすい国であれば、自然と愛国心は湧いてくると思います。。。
2.年齢縛り
インドにも日本でいう18禁みたいなものが存在します。
こちらが、視聴者を限定するカテゴリです。
U:Universal = いかなる顧客に対しても上映できる
A:Adult = 18歳未満に対して上映できない
U/A = 12歳以下に対して上映できない。ただし、保護者同伴なら子供の視聴もOK。
S:Special = 特別な顧客に向けての上映を目的とした映画。例えば、医療向けの資料映像など。
このカテゴリは、中央映画検閲局が認可する証明書に必ず記載されています。
この証明書は映画の一番最初に映される他、DVDのパッケージの裏面にも載っています。
こちらは、3idiotsの証明書です。U/A、つまり「12歳以下に対して上映できない。ただし、保護者同伴なら子供の視聴もOK。」という内容です。
子供が保護者なしに見てはいけないのは、自殺シーンがあるからでしょうか?それとも最後のキスシーンが問題なのでしょうか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
インド映画もいろんな切り口で見ていくと、とっても興味深いですよね!
私の願望としては、もっともっと世界中でインド映画ファンが増えて、世界中で上映されてほしいなと思っています。
日本では、
インド映画がインドで封切りされた後、少数の人気作品のみが1年後ぐらいに日本の小さな映画館で上映されるというのが現状です。日本でも、もっとタイムリーにたくさんのインド映画が上映されたらいいのになーと思っています。
ですので、インド映画を見たことない人は、ぜひ、見てもらいたいです!
インド映画、見て見たいけど、どれから手をつけたらいいかわからない。。。
という人は、私のオススメインド映画記事を、読んでくださいね!
おしまい♫