インドではお掃除さんを雇うべし!相場・雇い方・注意点!

インドでは、そんなにお金持ちでなくても、お掃除さんを雇って毎日掃除をしてもらうのが一般的です。

 

インドでお掃除さんを雇うことが一般的な理由は3つあると思います。
①インドでは大気に汚れが浮遊しまくっており、その汚れが家の中に溜まって行くため、掃除が非常に大仕事だから。

②インドでは、身分の差が激しく、「掃除は掃除するカーストの人がするもの」という意識が強く、自分で掃除することを嫌う人も多いから。

③掃除を雇うのが非常に安いから。

 

私が留学していた時も、学生の身分でしたが、お掃除さんを雇っていた時期がありました。

 

とういうことで、お掃除さんを雇うにはどうすればいいのか、
お掃除さんは相場はいくらぐらいだったのか、
お掃除さんを雇う時の注意点、
などを、私の体験から、ご紹介したいと思います!

 

お掃除さんを雇う方法

お掃除さんを雇うには、知り合いのツテが一番簡単です。
近くに住んでいる知り合いに、「あなたはどこのお掃除さんを使ってる?」と聞いてみましょう。ツテを頼る方が、ネットで調べるよりも、「地域密着」で「安い」お掃除さんを見つけることができます。お掃除さんと直接交渉した方が、中間マージンを払って仲介業者に頼むより安いですからね。

私の場合は、集合住宅だったので、お向かいに住んでいる家に出入りしているお掃除さんがいました。そこで、お向かいの家の住人に、「あなたのとこの、お掃除さんはどんな感じ?信頼できそう?」と聞いてみて、「いい感じよ」と答えが返ってきたので、彼女に頼むことにしました。

ただし、こういった地域密着でインド人の家庭で働いているお掃除さんは、ほぼ100%英語は話せません。片言でも、なんとか、現地の言葉でコミュニケーションを取りましょう。

 

お掃除さんの相場

お掃除さんの相場は、マチマチです。

私の家の広さは3ベッドルーム&リビングと、なかなか広い家でした。
ここで、毎日床掃除(ホウキ&水拭き&トイレ掃除)をしてもらって、500ルピー/月でした。
(掃除道具は、私が買って置いておきました。)

衝撃の安さ!!!!

私のヒンディー語が話せる友人は、400ルピー/月で雇っていると言っていたので、現地価格の相場はこのくらいだと思います。

一方で、日本人が使用するお掃除さんの相場は高め。
他の日本人の方々のお話によると、1500ルピーから2000ルピーが相場とのことです。
相場が高い理由は、片言の英語が話せる、単に日本人だから現地価格を引き出せてない、などの理由だと思います。

デリー、クトゥブ・ミナール
デリー、クトゥブ・ミナール

 

お掃除さんに掃除を依頼する際に気をつけること

まず、完璧な信頼関係を築くまでの間は、お掃除さんを信頼しすぎないようにしましょう。金目のものは戸棚の見えないところにしまっておき、お掃除中もなんとなく様子を伺っておきましょう。お掃除さんにとっては、100ルピーであっても大金です。人間ですから、「つい魔が差して」ということもあります。

また、コミュニケーションも大きな課題です。お掃除さんのほとんどは、英語は話せないので、どうにか意思疎通をしなければいけません。「ここをもっと重点的に掃除してほしい」「明日は時間をずらしてきてほしい」など、ちょっとしたことを伝えるのも一苦労です。これを機に、現地の言葉を学んでみるのもいいでしょう。

お掃除さんが、時間通りに来ないことも、よくあります。
時間に正確じゃない場合は、日本人はすぐに怒って、クビにするケースもあるそうです。
しかし、お掃除さんにも事情があります。例えば、その前の家で掃除をしていて、「今日は特別にお皿洗いと洗濯も頼むわ」と言われたら、「できません」とは言えないでしょう。(インドはカーストによる上下関係があるので、上の人に意見を言うのはとても難しい。)そうすると、次のお掃除場所に行くのが遅れることもあります。遅れることを電話で伝えたくても、日本人は現地の言葉が話せず、会話にならない、ならばとりあえず遅れていこう、と考えるかもしれません。

もちろん、時間通りに来るのが理想ですが、急ぎの事情がなければ、多少の時間のズレは許容してあげたらいいと思いますよ!私の場合は、自分が予定の時間にいないこともあり、お掃除さんがせっかく来てくれたのに、無駄足を踏ませてしまったこともよくありました。

 

 

追加のお仕事を頼むことも可能

お掃除さんは、追加のお仕事も結構快く受け入れてくれます。
私はよく、お皿洗いも追加でお願いしていました。一回20−30ルピーぐらいを渡していました。もちろん、相手に時間があるかどうかを確認してから仕事を依頼するように、しましょうね!

 

 

お掃除さんを雇うこと=雇用が生まれること

お掃除さんは、本当に助かります。そして、お掃除さんも、雇ってもらえると助かります。

お掃除さんは、大抵、スラムのようなところに住んでいる人達です。
(私の家を掃除してくれていた人は、スラムに住んでいて、子供もいると言っていました)
「雇用を作ってあげる」と言うと少し傲慢に聞こえますが、実際に仕事があるとお掃除さんの生活は安定するので、貧困支援の意味合いも含め、お掃除さんを雇うことはWin-Winの関係だと思います。

また、私はよく、着なくなった服を譲ったりもしていました。
私はインドに1年留学していましたが、帰国時には、服などの捨てるものを、お掃除さん、近くの野菜売りの女の子、道で出会った物乞いの女の子などにあげてきました。(私は物乞いにお金はあげない主義ですが、服などは渡すことにしています。)

ものを与えることが良いことかどうかは、個人の考えによると思います。
でも、日本人がインドに住んでいると、お金持ちネットワークの中で生活することになるので、それ以外の貧困に苦しむ人々との接点はほぼ無いと思います。
こうした、お掃除さんを雇ってコミュニケーションすることで、インドの色んな側面が見えてきます。

スラム住むお母さんたち(この人たちがお掃除さんと言うわけではないです。)
スラム住むお母さんたち(この人たちがお掃除さんと言うわけではないです。)

 

まとめ

個人的には、インドでお掃除さんを雇うのは、必須だと思っています。
インドに住んでいて、現状お掃除さんに来てもらっていない人は、お掃除さんを依頼してみてはいかがでしょうか?特に、学生の皆さんは、普通はお掃除さんを雇わないと思いますが、社会勉強にもなるので、導入することをお勧めします!

おしまい!

 

 

 

 

 

 

・大阪大学ヒンディー語専攻卒業 →1年半インドに留学(その間大学は休学) ・現在外資系コンサルタント1年目