こんにちは!
インドガールのマヨです!
最近徐々に増えてきている「インド留学」ですが、
まだまだ過去の事例が少なく、「どの大学が良いの?」「どうやって出願するの?」「大学ってどんな感じ?」などの情報が不足しています。
そのため、「インドに留学したい!」という日本人は、少ない情報をもとに、まるで清水の舞台から飛び降りる気持ちでインド留学を決めていると思います。
そんな状況を変えるため、
「インド留学ハブ」というページを立ち上げました!
この「インド留学ハブ」では、出来るだけ多くのインド留学体験記を集めて、インド留学を考えている人々の参考になる情報を発信していきます!
本日は、バンガロールの大学院に留学中の伊藤さんにお話を伺いたいと思います!
伊藤さんのご経歴をご紹介
日系メーカーにて経理として勤務後、
外資系コンサルティングファームのマネジメントコンサルルタント(会計チーム)へ転職
2017年からバンガロールにあるCHRIST Universityの大学院(商学部)へ留学←今ここ
社会人経験を得てからインドの大学院に留学するという、ちょっと変わった彼のキャリアをもつ彼に、インド留学についてインタビューしていきます!!
社会人を経てインドの大学院に留学
伊藤さん:
私は、英語圏に留学したことがなく、英語が話せる人ではありませんでした。人生のどこかのポイントで英語圏に留学して、しっかり英語を身に着ける必要があると感じていました。そこで、前職をやめると決めたときに、海外の大学院に行くことを決めました。
大学院に行く場合には、欧米のMBAなどが一般的だと思うのですが、インドの大学を選んだ理由は何ですか?
伊藤さん:
近年、インドは急発展を遂げている国であり、ビジネスに関してとてもホットです。インドに関するニュースは毎日のように流れてきています。しかし、インドでビジネスを学ぶ日本人はまだまだ少ないです。そんな中、インドの大学院で学ぶことで、自分がアーリーアダプターとなり、今後のキャリアで優位に働くと考えたので、インドでの大学院への進学を決めました。
単に”面白そう!”という直感に従った感はあります。笑
バンガロールのCHRIST Universityを選択
インドの数ある大学の中で、現在学んでいるCHRIST Universityを選んだ理由を教えてください!
伊藤さん:
まず、地域を考えたときに、気候が良いバンガロールが良いのではないかと思いました。JNUやデリー大学も当初は考えていましたが、デリーは暑すぎてつらいですし、何よりもインド人の友人がバンガロールは外国人が一番住みやすいと言っていたのも大きな理由です。
結果、チェンナイとバンガロールの大学に出願しましたが、対応が早くて丁寧だったCHRIST Universityへの入学を決めました。
チェンナイの大学は最後まで音沙汰なしでした(笑)
出願の対応が早いということは、学内の管理が行き届いていて、今後のトラブル等も少ないと考えられるので、これはとても大事なポイントです。
入学してみて感じたことですが、CHRIST Universityはインド人の中でもレベルの高い大学として有名です。大学名を言うだけで「レベルの高い人材」と認めてもらえることが多いので、この大学を選んで正解だったと感じました。
対応が早い大学は珍しいですもんね(笑)
出願手続きは大変でしたか?未来の後輩のために、簡単に説明していただけますか?
伊藤さん:
オンライン出願→電話面接→自己推薦書・大学の卒業証明書/成績証明書を提出→合格!
という流れでした。
外国人留学生の入学には、テストはありませんでした。
手続きが比較的にスムーズな大学でしたが、それでもマメに電話をして進捗を確認していました。このマメな確認が、インドではとても重要です。
出願の手間を省くため、留学エージェントを利用することも可能ですが、私はお勧めしません。知り合いで、エージェント経由で留学した人は、大学の授業料を通常の約2倍払っていました。多少面倒ではありますが、自分で頑張ることをお勧めします。
インドに来た際には出願手続き以上に大変なことがあるので、ここで心が折れるくらいならインド留学はおすすめできません。
留学生を積極的に受け入れている大学なのですね。
それにしても、学費2倍はきつそうですね。。。
大学・生活の費用
学費や生活費について、ざっくりと教えていただけますか?
伊藤さん:
私は、大学院・商学部(財務会計)で、3,200USD/年でした。MBAの場合は、7,500USD/年だそうです。学部によって異なります。
家賃は、2BHKで18000Rs/ 月です。2人で住んでいるので、1人当たり9,000Rsの負担です。ジェネレーターはついていないので、停電したときの電気の供給はありません。やはりインドですので、ごくまれに停電や断水がおきます。
生活費は首都のデリー等に比べると、若干物価が安いと感じています。
今まで、モザンビーク人、アフガニスタン人、インド人(今のルームメイト)と住んだことがあります。この多様性もインドならではと感じます。
実際の大学の授業
伊藤さんは英語習得が留学の理由の一つだと思いますが、インド英語の発音は気になりませんでしたか?また、大学の授業の質はどうでしたか?
伊藤さん:
教授の英語の発音は、綺麗な人がいれば、汚い場合も人もいます。ほとんどがインド英語でした。そのため、私の英語の発音はインド英語が混じっています。しかし、インド英語でも、仕事に支障はないと感じました。こちらでインターンシップ等も行っていましたが、英語ネイティブ相手でなければ問題はありません。アメリカ人と話した際にはかなり集中しないと聞き取りができませんでした。
授業の質は、予想より高いです。
朝9〜夕方4時までかなりみっちり授業があります。教授陣は基本的にとても真面目で、遅れて来たりもしません。気軽に教授の部屋を訪れて雑談や質問もできる環境です。
また、単位の取得はとても大変です。外国人に対する優遇は一切ありません。(採点者の特定の生徒に対する優遇を防ぐため試験用紙には名前は書かず、バーコードのシールを貼り付けるルールになっている)
かなり真面目に授業やテスト勉強に取り組んで、ギリギリ卒業できるくらいです。プレゼンテーションや課題レポートも評価対象となります。
今後のキャリア
もうすぐ卒業ですが、今後のキャリアは決まっているのですか?
伊藤さん:
インドを含め、海外駐在のポジションを考えています。
いくつかオファーをいただいているので、現在検討中です。
今後の展望ですが、財務会計の知見を活かして企業経営の中枢に関われるビジネスマンになりたいと思っています。経営者の良き参謀になるのが目標です。
英語に対する苦手意識がなくなり、キャリアの幅はかなり広がったと実感しています。
実際にSkypeで英語面接をしてくる会社もあり、2年前ではつかめなかったチャンスだと感じています。
財務会計の知見と、英語力を身に着け、大きなスキルアップをご実感されているようですね!
今後のご活躍が楽しみです!
最後に。。。
質問はこれで終わりですが、インド留学を通して感じたことなど、伝えたいことはありますか?
伊藤さん:
私はバンガロールにしか住んだことありませんが、インド人の友人は仲良くなれば本当に家族のように接してくれます。「長期休暇中に予定がない」と言ったら実家に泊まらせてくれたりします。
今まで、ケララ州、カルナータカ州のクールグに一週間ずつ滞在しましたが、両方とも友人の実家に泊まらせてもらいました。
大学院での勉強も非常に実りあるものでしたが、インドの文化や伝統に触れることができたのは勉強以上に嬉しい出来事でした。
勉強も、それ以外も、とても充実した留学生活だったのですね!
私もまた留学したくなってきました(笑)
貴重なお話を沢山聞かせていただき、ありがとうございました!
これからのご活躍を期待しています!